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2018/07/08

サクッと読んで人生を振り返ろう:三木清の人生論ノート

三木清さんの人生論ノートは短いし読みやすい。
幸福について、成功について、旅について あたりが読みやすいように感じます。
流しよみなら数分程度。
青空文庫で公開しています。
https://www.aozora.gr.jp/index_pages/person218.html

個人的には「成功について」が衝撃だった。
”一種のスポーツとして成功を追求する者は健全である。”
かつての私にとっては成功するのが人生だと思ってた。
それよりも幸福を追求したらいいじゃん、的な考えで。
その中で成功も体験できればいいね、みたいな。
幸福が存在で、成功は過程で。
言われてみればそうなんだけど、焦ってて成功が人生だと思ってた。
成功は幸福とは違うのか・・・、ってぼーっとなった。

人生論ノートの表題はこちら。
気になるものを読んでみよう。

死について
幸福について
懐疑について
習慣について
虚栄について
怒について
人間の条件について
孤独について
嫉妬について
成功について
瞑想について
噂について
利己主義について
健康について
秩序について
感傷について
仮説について
偽善について
娯楽について
希望について
旅について
個性について



やっぱり社会に出る前の、学生のときにいろんな人と交流しないと、
見識に狭い人間になってしまうだろう。
人生をムダに過ごしてから気づく現実は重くのしかかるし、こころを削り取る。
その場で吐きそうになる。
哲学者なんて社会の余計な存在としか思えなかったけど、
人生に向き合って、なぜ?、どうして?を繰り返し問い続けることは
かなり重要だとおもった。
人生の意義について繰り返し問い続けることが良質な行動の源泉に
なるんじゃないかって。
考えずに悩まない人は面白い成果が出ない。
悩んだ末の行動には凝縮された思想が詰め込まれていて、
何度でも楽しむことができるのかな、って。
過去の自分に教えておいてあげたい一つのこと。


あと、サクッと読める系では自省録も良いですよ。
古代ローマのマルクス・アウレリウスの書いたもの。
数行で完結する日記的なものなので好きな箇所を読んでOK。
岩波文庫か講談社学術文庫で1,000円くらい。


三木さんは1945年没なのでTPPとEPAのあとでも大丈夫なはず。
でも、来年のEPAが発効になると著作権保護は没後70年になるかもしれない。
TPPは回避できたけどEPAが・・・。




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