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2012/03/31

消費者思考は良いことなのか?

新聞の折込チラシを読んだり、WEBで価格を比較したりして欲しいものを探す。
楽天市場やAmazonでいろんな商品を見たりする。
食べログで美味しそうなお店を探すのも似たような行動だと思う。
これらは、何気なく習慣的に行なっているものだ。
私もよくやっている。無意識に行動をしてしまう。
これは良いことなのか?ふと不思議に思ってしまった。

いわゆる「消費者思考」が根付いた習慣なのだと思う。
お金や時間を消費するための準備運動のようなものだろう。
消費することが当然になってしまう。
それはそれで良いと思う。
しかし、小売業に関わる者としては、少し納得がいかない。

カタログを見て、展示会に行って、お客様に喜んでもらえるアイテムを探す。
もちろん、自分で欲しい!と感じるものでないと選べない。
しかし、自分しか欲しいと思えないものは選ばない。
あくまで、お客様に喜んでいただけるアイテムだけを吟味する。

とは言っても、これは売れる!と意気込んだアイテムほど、そうでもないときが多い。
個人的に欲しいから買ってみたアイテムの方が、よく売れたりする。
何が売れるのかは、市場の動向や、流行や、景気に影響されたりするが、
単純な個人的嗜好を優先した方が良いときもある。

そうなると、前述のチラシをみたりする消費者思考は悪いことではない。
お客様の考え方や習慣と同じことをしているからだ。
これが「共感」なのかもしれない。
自分も納得し、他人も納得しているからだ。


血相変えて売れるアイテムを必死に探すのがいつもの仕事だ。
しかし、一人のお客様に戻ってみて、「自分なら何を買うのか?」を
考えてみることも重要だと感じた。
当たり前のことを、その仕組を理解して行動するならば、非常に有用で、
様々な応用を導き出すことが可能になるだろうと思う。
デパートやショッピングセンターのセールに行って買い物をするようなこと。
スーパーのチラシの特売品を買いに行くこと。
単純な行動に思えるが、その仕組みは複雑なものに思えてきた。

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